【広島の祭り】ベッチャー祭り 尾道市
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- Опубликовано: 1 окт 2024
- 「コロナ禍」という災いが始まって3年目の秋。
感染が落ち着きを見せ、広島県内各地でも徐々に祭りが再開しています。
シリーズ「広島の祭り」の3回目は、
3日、尾道市であった奇祭「ベッチャー祭」です。
大声で泣くのは、鬼に叩かれた子どもたち。
3日、尾道市の市街地一帯で開かれた奇祭、「尾道ベッチャー祭」です。
江戸時代後期の1807年。当時流行していた「疫病」の収束を願い、
鬼と神輿が町内を練り歩いたのがその起源。
3匹の鬼の名は、「ベタ」「ソバ」「ショーキー」。
ササラや祝い棒で叩かれたり突かれたりすると、1年間「無病息災」が約束されるとか。
■訪れた人は(女の子)
「(鬼が)怖かった」
■訪れた人は(若めの祖父)
「孫が4人5人いるから連れてきてあげようと思って」
「自分らも子どもころから親しんだ祭りなんで」
■訪れた人は(お父さん)
「(子どもが)よくかぜを引くので
1年間無事に過ごしてもらえたらなと思って参加した」
その歴史は200年余り。去年とおととしは、コロナ禍で、
鬼と共に巡行する参加者を例年の3分の1に減らしました。
しかし今年は、祭りの賑わい復活を待ち望む地元の人たちの期待に応え、
およそ160人が練り歩きました。
■祭りを主催する一宮神社 長尾健 副総代長
「全国的にある程度色んな行事等が規制なしで行われているような状況なので」
「このお祭りでコロナが撲滅できればという思い」
祭りに活気が戻ってくる。
この日を待ちわびてきた鍛治川立章さんです。
地元で会社を経営する傍ら、鍛治川家は代々
祭りの先陣を切って鬼の「面」をつける大役を担ってきました。
■鍛治川立章さん
「緊張した感じ。身が引き締まる思い」
「いまの(コロナ禍の)時代にこの祭りが受け継がれているのはある種宿命だと思う」
今回、鍛治川さんに任されたのは、
天狗の面に「鳥兜」と呼ばれる装飾をつけた「ショーキー」です。
午前6時半、駆けつけた仲間3人で着付け開始。
最後に面をつけると仕上がりです。
疫病退散を願い町に繰り出した「ショーキー」。
太鼓と掛け声に合わせながらの巡行です。
早朝から待ち構える人達の前で、コロナ禍退散の思いを込めて、ササラでたたき続けます。
そして自宅を出ておよそ1時間。
3匹の鬼が市内中心部の商店街に到着しました。
ここで鍛治川さんは「ショーキー」を仲間と交代し、その大役を終えました。
■鍛治川立章さん
「祭りのリズムが聞こえると足が自然に動いて、
心がワクワクするような躍るような気分になれた」
「200年以上続いている祭りを続けるという気概と、皆さんに尾道の町のにぎやかさと
コロナを吹き飛ばすぞという気概を僕たちが伝えられたら」
200年余り前の「疫病」と、令和の時代に襲いかかった「新型コロナウイルス」。
鬼に無病息災の願いを託した人達で、歴史と文化の街・尾道は、
活気あふれる1日となりました。
《2022年11月4日(金)広島テレビ『テレビ派』で放送》
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